私も何度か有料noteを購入したことがある”SEOおたく”こと「竹内渓太」氏が運営しているサイトが消費者庁に紹介されています。
今回消費者庁に紹介されたのは、SEOおたくさんと、自身が設立して代表を務める株式会社LANYが運営している「じょぶおたく」というアフィリエイトブログです。
消費者庁にスクリーンショットが掲載されたじょぶおたくはこちら
経緯は消費者庁によるDYM社の景品表示法違反に対する行政処分
今回SEOおたくさんのブログが消費者庁に紹介された経緯は、就職サイト等を運営するDYMに対する景品表示法違反に関して、消費者庁が行政処分を2022年4月27日に公表したことが関係しています。
DYM社の主な違反内容とアフィリエイト広告
DYMが犯した主な違反内容は以下の通りで、詳細は上記消費者庁のサイトで確認できます。
- 就職率の実態が15%程度なのに96%と完全に実態とは異なる大幅な水増ししていた
- 求人数の数を水増しして偽っていた
- 書類選考が不要と謳っていながら、実際には書類選考が必要なケースが多々あった
- 就職活動中の学生に4人に1人が使っていると謳っているが実態は嘘だった
- 人材派遣会社から派遣先企業に派遣されたケースは含まないような表現があったが嘘だった
これら優良誤認とされる表現について、DYM社はアフィリエイトブログやアフィリエイトサイト、YouTube動画等へ、その表現内容について指示していたことが消費者庁から指摘されています。
消費者庁によるアフィリエイトブログ等への言及
SEOおたくさんのブログをはじめとしたアフィリエイトブログはDYM社の指示に従ってコタツ記事を書いていたことになります。
要は、ブログ運営者が調査したり検証した情報ではなく、広告主から言われた通りの記事を書いて、成果報酬を受け取っていたということです。
因みに、DYMは過去に色々と問題を起こしており、その悪い評判をGoogle検索から消し去るために、DMCAを悪用したことで、日本で一番有名なSEO専門家である辻さんを始めとしたSEO専門家等から非難され炎上したことがあります。遵法意識があるSEO専門家であれば絶対に絡まないのがDYM社です。
SEOおたくさんのアフィリエイトブログへの指摘点
じょぶおたくの運営者情報と消費者庁からの指摘点
SEOおたくさんが運営している「じょぶおたく」の運営者情報を見てみましょう。
運営会社としてSEOおたくこと「竹内渓太」氏が代表を務める株式会社LANYとなっています。
そして、SEOおたくさんことLANY代表の竹内さんも、編集に関与していると明記されています。
さて、消費者庁はSEOおたくさんが運営しているアフィリエイトブログについて、どんな指摘をしているのでしょうか?
以下が、消費者庁のサイトで「じょぶおたく」と称するアフィリエイトサイトについて言及されている内容です。
DYMが虚偽の情報をとして出していた就職率96%を大々的にアッピールしている点について言及されています。
危険な転職エージェントであれば、就職率96%という数字は達成できないでしょうと、あたかもDYMの評判が良いような記載もされています。
自分たちでDYMについて調査や検証せずに、広告主からの指示をもとにライターに記事を書かせてファクトチェックをしていないために、このような消費者庁から指摘されるコンテンツが生まれてしまっているのだと考えられます。
運営者に記載されているファクトチェックやリーガルチェックはSEO対策目的か?
尚、じょぶおたくの運営者情報では、ファクトチェックや消費者庁のサイト等をもとに法的なチェックもしているとなっていますが、今回その消費者庁に指摘されたわけで、ここに書かれた事が実践されていないことが明らかとなりました。
SEO対策の一貫として、運営者情報の情報量を豊富にし、ちゃんとしたコンテンツを制作している点をアピールするために、上記記載がなされているのだと思います。
その他に消費者庁に名指しされたアフィリエイトブログ一覧
今回SEOおたくさんが運営するじょぶおたくというアフィリエイトブログについて取り上げましたが、消費者庁のサイトでは他にも複数のアフィリエイトブログについて言及されています。
- [消費者庁に問題として掲載された]GOOD JOBLOG Kazutomo Nagasawa Official Blog
- [消費者庁に問題として掲載された]ジョブシフト
- [消費者庁に問題として掲載された]引きこもらない引きこもり|在宅でも幸せに生きていく
- [消費者庁に問題として掲載された]【第二新卒】キャリアアドバイザーが語る!成功する転職論
- [消費者庁に問題として掲載された]第二新卒転職のABC〜20代の第二新卒転職を応援するメディア
DYM就職のアフィリエイト報酬
DYM就職のアフィリエイト広告案件は、2022年4月上旬に各ASPで停止案内が出されていました。
これは恐らく今回の消費者庁による行政処分が伝わっていたからだと考えられます。
尚、直近の成果報酬は不明ですが、2018年当時にDYM就職に関して提携しませんか?というメールを見たところ、1件あたり8000円という高額報酬であったことが分かりました。
就職や転職関係はアフィリエイト広告が高額に設定されているので、チャレンジする人が多いジャンルですね。
一方で高額報酬ジャンルは今回のようなトラブルに合う可能性も高くなります。
一般的な個人ブログも同じ事態になりかねない
消費者庁がアフィリエイトブログやサイトについて名指しで公開しているのを私は初めてみました。
今回の問題はDYM社にあり、SEOおたくさんの運営するじょぶおたく等のアフィリエイトブログがどこまで影響を受けるかは不透明です。
ただ、今回の事は、個人ブログでも同じことが起こりえます。
実際、消費者庁で名指しされているアフィリエイトブログには個人ブログも含まれています。
広告主が出している情報は、当然自分たちによって都合の良い情報であったり、数値データです。
これをそのまま鵜呑みにしていると、今回同様の事が私達にも起こりかねません。
広告主の言いなりにならないよう注意が必要です。
英語圏ではGoogle検索のアルゴリズムとしてプロダクトレビューアップデートが複数回にわたって実施されていますが、いずれ日本語の検索に適用されるものと考えられます。
今回のようなコタツ記事や広告主の情報を使っただけのコピーコンテンツがどのような評価をされるのか、もしレビューアップデートがあったときは注目です。