はてなブックマークは、SNSのWebサービスとしては珍しくリンクにnofollowが付かないサービスであるため、被リンク効果を期待してブックマークすることがあります。
しかし、はてブからのリンクにnofollowが付与されるケースもあります。
それはスパム判定された場合でした。
しかし、今回スパム以外でもはてブのリンクにnofollowが付与される現象が確認されました。
それに気付くきっかけとなったのがTwitterです。
最初に見たツイートは、はてなブログで月間数百万PVのアクセスを叩き出している「id:cardmics」さんのツイート。
はてなブックマーク、よく見てみると10ブクマ未満のブックマークページにはnofollowが入ってますね(はてなブログやTwitterへのブクマなどが対象)。
反面、新聞社や自社メディアなどには1ブクマであってもnofollowなし。まぁスパム対策なんだろうけど、自社のレンタルブログに厳しい仕様です。 pic.twitter.com/Mrg4IrZ7EG
— クレジットカードの読みもの (@cardmics) 2018年5月19日
そして、それに関連したツイートもいくつか見受けられました。
ほんとにはてぶからnofollowになってる。互助会対策かな?被リンク元としてもう使えなくなったな
— みやちまん@代表取締役ブロガー (@masa381) 2018年5月19日
実際のところどうなっているのか、自分の目で確認してみる必要がありそうです。
新着エントリーページのリンクにnofollowはない
まず、はてなブックマークの新着エントリーのページを確認してみました。
新着エントリーページのhtmlソースを確認してみます。
はてなブログのサブドメインを利用しているサイトや、ブックマーク数に関係なくリンクにnofollowが付与されているのはなく、全てdofollow扱いです。
因みに、外部リンクを新規ウィンドウで開くにはセキュリティ上の理由によりrel=”noopener”を付ける事をGoogleは推奨しています。
サイトで rel=”noopener” を使用して外部アンカーを開く | Tools for Web Developers | Google Developers
10ブクマ以下だとリンクがrel=nofollowになっているケースがある
続いて、はてなブックマークのコメントページを確認してみます。
コメントページは、ブックマーク数のところを選択すると表示されるページです。
このコメント一覧ページのHTMLを確認してみると、一番重要度が高いとされるh1タグでのリンクにnofollowが付与されており、ページランクを転送しないようになっています。
ブックマーク数が10以下のサイトをいくつか確認してみたところ、同様にコメント一覧のページにおいてはnofollowが付いていることが確認出来ました。
逆にブックマーク数が11以上のところは、確認した限りリンクはdofollow扱いになっていました。
大手サイトの場合は、ブクマ数に関係なくnofollowは付かない
その一方で、ツイートにもあったようにブックマーク数が10以下でも、nofollowが付かず、dofollow扱いになっているところもありました。
はてブの新着エントリーにあがってるのも10以下は軒並みnofollow。。。かと思いきや弁護士.comやアスキーとかライブドアかそういうのは10以下でもnofollow外れてるっていう(›´ω`‹ )
— みやちまん@代表取締役ブロガー (@masa381) 2018年5月19日
例えば、CNET Japanさんの記事は昨夜見た時点でブクマ数は3だったのですが、コメント一覧のページを見ると、リンクにnofollowは付いていませんでした。
それ以外にも同様のケースは多々見られましたので、そういう仕様なのだと思います。
nofollowを付与しないドメインのリストがあるのかもしれませんね。
セルクマは無意味になるのか?
はてなブックマークでは、自分が書いた記事に対して自らブックマークを行うセルフブックマーク(通称:セルクマ)を許容しています。
そのため、被リンク効果を期待したり、新着エントリーへの掲載を狙ってセルクマを行ったりします。
私自身も虚しい行為と思いつつ、せっせとセルクマをしていましたが、コメントページに関してはセルクマをしてもリンクにnofollowが付与されます。
しかし、自分自身のはてなブックマーク一覧ページからは引き続きnofollowが付かないので、効果があるかは別として被リンクとしては認識されるので、セルクマが完全に無意味になるわけではありません。
なぜ大手サイトを優遇するのか?
はてなブックマークでのnofollow付与については、結局のところ検索エンジン(Google)からの評価を落としたくないということに尽きると思います。
これまでのように何でもかんでもリンクからPageRankを転送していたら、ただの相互リンク集と変わらず、検索エンジンからしたら、信用できないサイトと判断してもおかしくありません。
そうなってしまったら、はてなブックマークを利用する人は減少し、その結果広告収入が減ることになってしまいます。
そこである程度の信頼度や専門性が担保できるサイトや、誰が書いているか分かるサイトについては、dofollowとし、それ以外については、少なくともあまり価値がないコメントページからはnofollowリンクとしたのではないかと考えています。
結論:はてブのnofollowについてはそんなに気にすることではない
個人的な意見としては、今やはてなブックマークからの被リンク効果は低いと思っています。
これは自分でアルゴリズムを考えたり、コードを書く立場になればそう思うはずです。
そもそも相互リンク集のように誰しもが簡単にリンクを作り出せるページからのリンクに価値を見いだすことの方が難しいのです。
逆に、ホットエントリーのページや新着エントリーのページからは、実際にアクセスが生まれるわけですから、リンクの価値はあると思います。
ただ、これらのページからのアクセスは一時的なものなので、Googleがリンクとしての価値をどう判断しているのかは興味があるところではあります。