レンタルサーバーのコノハウィング(ConoHa WING)を使いだして2年以上経過しました。
基本的に満足しているのですが、コノハウィングにもデメリットはあります。
個人的に使っていて感じるデメリットは下記5点です。
- 無料お試し利用ができない
- 高速と言われるけどサーバのスペックが非公開
- 通常プランだと、1契約あたり割り当てられるvCPUとメモリ量が分からない
- 障害情報が非公開なので、契約前にどれだけ障害が発生しているか確認できない
- 電話サポートはレスポンスが良くない
コノハウィングを利用して感じた5つのデメリットとは
無料お試し期間が無い
コノハウィングは無料でお試し利用ができません。
以前は14日間の無料お試し期間があったのですが、今は無くなってしまいました。
因みに他のレンタルサーバだと、例えばエックスサーバーだと10日間無料でお試し利用できますし、カラフルボックスは30日間も無料で利用することができます。
コノハウィングって評判良いけど、ホントかな?
そう思う方もいるでしょう。そういった時は、自分の眼で確認したいですよね。
エックスサーバーやカラフルボックスなら実際の使い心地を無料で確認出来るわけです。
それに対して、コノハウィングは無料で使い心地を確認することはできません。
コノハウィングはWINGパックを使うと最初の1ヶ月分は無料となりますが、3ヶ月以上の契約が必要となります。
そのため、コノハウィングの使い心地を確認したい場合は、使った分だけ従量課金のプランを利用しましょう。
1時間あたり2円なので、1週間7日間なら僅か336円のコストで済みます。
そして、使い勝手に問題なければあとからWINGパックにプランを変更すれば良いのです。
高速と言われるけどサーバーのスペックが非公開で実態が不明
コノハウィングの謳い文句は国内最速サーバーです。
ただ、国内最速といっているのはあくまで自社調べの結果なので安易に信用することはできません。
例えば、レンタルサーバーで歴史があり最も知名度があるエックスサーバーも国内最速を謳っています。
さてサーバーが高速かどうかを測る1つの要素がサーバーのスペックです。
どんな物理サーバーが使われていて、CPUやメモリがどれだけ搭載されているのかが重要な指標となります。
しかし、コノハウィングのサーバースペックについては情報が公開されておらず不明です。
下記公式サイトでコノハウィングの高速化について解説されていますが、サーバースペックについては最新のCPUと高速SSDを使っていますとしか記載されていません。
それに対して、エックスサーバーやmixhost、カラフルボックスといった競合サービスではレンタルするサーバーのスペックが公開されています。
エックスサーバーは、CPUに48コアの第2世代AMD EPYCを採用し、メモリも512GB搭載している事を明らかにしています。
mixhost(ミックスホスト)は、サーバーで使われているCPUについては明らかにしていませんが、36コアのCPUを搭載し、メモリを256GB搭載しているサーバであることを公開しています。
格安レンタルサーバーのカラフルボックスは、サーバーのCPUにインテルのXeonを搭載し、コア数は40となっています。
メモリは512GBでエックスサーバーと同じです。
このように競合他社はサーバーのスペックを公開しており、情報公開の観点から言えば、「コノハウィング」は良くありません。
ユーザに割り当てられるvCPUとメモリ量が分からない
先程は、各社のデータセンターにある物理サーバーのスペックについて触れました。
今度は、各社が1ユーザあたりに割り当てるメモリ量と仮想CPUのvCPUについての話です。
月数百円から数千円で利用できるレンタルサーバーは、共有サーバーと呼ばれ1つの物理サーバーを何十人かで共有して使っています。
共有サーバーは、1つの物理サーバー内に仮想化技術で複数のサーバを構築することで実現しています。
そして仮想化で構築したサーバーを私達は利用してWordPressを利用しています。
この仮想サーバーには、仮想的にCPUのコア数とメモリ量を割り当てます。
割り当てる仮想CPU数とメモリ量が多いほど、WordPressは快適に利用できるのですが、「コノハウィング」のベーシックプランやスタンダードプラン、プレミアムプランといった通常プランでは、このvCPUとメモリ量について情報が公開されておらず分かりません。
ただ、コノハウィングでもリザーブドを利用すると個々の利用者毎にvCPUとメモリ量を固定で割り当てられます。
このようにコノハウィングでは利用者の多いベーシックプランなどの通常プランでは、自分が利用するサーバーに割り当てられるvCPUとメモリ量は分かりません。
これはエックスサーバーでも同様です。
一方で、mixhostとカラフルボックスは自分が利用するサーバーに割り当てられるvCPUとメモリ量が通常プランでも分かります。
mixhostの場合は、一番安いスタンダードプランだと4vCPUと4GBのメモリが割り当てられます。
カラフルボックスの方は、一番安い月額480円のBOX1プランだと1vCPUと1GBのメモリ量しか割り当てられないので、WordPressを利用するならす4vCPUと4GBのメモリが割り当てられるBOX2の利用が無難でしょう。
因みに、カラフルボックスを利用する場合は、プロモーションコードを利用することで10%安く利用することが出来ます。
障害情報が非公開
レンタルサーバーに障害はつきものです。
これはmixhostだろうがカラフルボックスだろうが障害は起きています。
ただ、これらのレンタルサーバーでは契約前でも障害発生状況を確認することができます。
一方でコノハウィングは障害情報を契約前に確認できません。
これまでコノハウィングを2年以上使ってきて障害は1,2回しか遭遇していませんが、情報開示の姿勢は他のレンタルサーバーに比べると劣りますね。
電話サポートのレスポンスが良くない
コノハウィングでは電話とメール、そしてチャットでサポートを受けることができます。
このうち電話については、繋がらないという口コミが多いです。
私の場合、これまで緊急性を要する問い合わせをすることがこれまで無かったので電話での問い合わせ経験は無いのですが、ネット上の口コミでは電話対応についての評判は良くないですね。
逆に下記問い合わせフォームから問い合わせをしたことが2回ほどありますが、大体その日中か、次の日には何らかの回答がありましたので、実際これまでに困ったことはありません。
コノハウィングを2年以上使い続ける3つの理由
ここまでコノハウィングのデメリットであるサーバースペックが分からない点について触れてきました。
しかし、本ブログは2年以上コノハウィングを使い続けています。
それは主に以下に3つの理由からです。
- 管理画面が独自UIで使いやすい
- 障害が少ない
- サーバーが混雑したら、他のサーバーへ移行できるコノハウィング独自のサービス
管理画面が使いやすい
1つ目の管理画面が使いやすいというのは、コノハウィングが最近サービスを初めた側面が影響しています。
mixhostとカラフルボックスは、どちらもcPanelと呼ばれる汎用的なシステムを採用しています。
これはエックスサーバーの管理画面よりはモダンですが、それでも古い印象を受けます。
それに対してコノハウィングの管理画面デザインは現代的でメニューもシンプルに分かりやすく区分けされているので、初心者でも迷わずに使えます。
障害が少ない
WordPressを利用する上で安定したサーバーを利用するのは非常に重要です。
サーバートラブルが起きると、アクセス数を失い収益も失います。
サーバートラブルによって失われた収益は規約上基本的に補填されませんので、安定しているサーバー選びは重要です。
それは、サーバー会社も理解していて、どこのレンタルサーバーも稼働率99%と安定性を謳っています。
しかし、この数字自体に意味は殆どありません。なぜかというと、多少トラブルが起きても稼働率99%は達成できるからです。
例えば、仮にトラブルで3日間もサーバーが止まったとしても、年間換算で言えば稼働率は99%以上になります。
しかし、実際に3日間もサーバーが止まったら利用者は大損害です。
もしあなたのブログが多くのアクセスを集めているならば、数時間のサーバー停止でも大打撃を受けます。
私は今コノハウィング以外にmixhostとカラフルボックスも利用しています。
そして、WordPressのブログが何らかの理由でダウンすると、メールで通知が来るようにしているのですが、mixhostが年に何回か来るのに対してConoHa WINGは今までに1回しか来たことがありません。
サーバーが混雑したら空いてる他のサーバーへ移行できるのはコノハウィングだけ
コノハウィングでは利用しているサーバーが利用者で混雑すると、空きがある他のサーバーへ引っ越すことが出来るマイグレーション機能があります。
私が知る限り月額1000円未満で利用できるレンタルサーバーでこのようなサポートがあるのはコノハウィングとお名前.comレンタルサーバだけです。
いくら自分が利用しているサーバにvCPUやメモリを割り当てられていても、サーバーが利用者で混雑してしまったら処理能力は落ちるため、WordPressの速度にも悪影響が出ます。
これは推測ですが、コノハウィングはリソース共有しているサーバー内の利用者がmixhostやカラフルボックスよりも少ないのではないでしょうか?
コノハウィングは速いと言われている要因の1つはここにあるのだと思います。
- 管理画面が見やすく使いやすい
- 障害が少ない
- 共用サーバが混雑したら、空いている他のサーバに引っ越すことができる
- 無料お試し利用ができない
- 高速と言われるけどサーバで使われているCPUやメモリのスペックが非公開
- ベーシックプラン等では1契約あたり割り当てられるvCPUとメモリ量が分からない
- 障害情報が非公開なので、契約前にどれだけ障害が発生しているか確認できない
- サポートの電話につながらない