GMOが運営するフリーナンスを実際に長期間使ってみて感じたデメリットと、使い続けてるメリットについて自分なりの考えをまとめてみました。
これからフリーナンスを利用しようと思っている方の参考になればと思います。
フリーナンスのデメリット5つ
即日払いの最低請求額は1万円以上
即日払いが利用できる請求金額は1万円以上からとなっています。
そのため、請求書が発行されるのが1万円以下の仕事が多い場合は、即日払いが利用できないことになります。
なお、即日払いを利用するための請求書には下記項目の記載が必須となります。
- 請求金額(円・税込み / 税別の場合は消費税も)
- 請求日
- 振込期限
- 請求先会社名
- 振込み口座 (フリーナンスの口座であること)
フリーナンス口座を一定期間使わないとアカウントが休止される
フリーナンス口座への入金が一定期間無いとアカウントが休止状態となります。
休止期間中はあんしん補償の保険が適用されません。
休止状態からの復旧には、フリーナンス口座へのクライアント企業(法人限定)からの事業報酬の入金が必要となります。
更に、事業報酬入金後にフリーナンスの問い合わせフォームより該当の事業報酬に関連する「請求書」や「支払い通知書」などを提出する必要があり面倒です。
そのため、アカウントが休止状態とならないよう定期的にフリーナンス口座の入出金がある状態が望ましいです。
海外企業のクライアントには使えない
海外企業の日本法人であればフリーナンスを使うことができます。
そのため、日本法人が無い海外企業相手だとフリーナンスは利用できません。
クラウドワークスなど一部で即日払いが利用できない
今やフリーランスでクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスを利用される方は多いと思います。
フリーナンスでは、クラウドワークスをはじめとするクラウドソーシングのサイトでの報酬の振込先としてフリーナンス口座を指定することができます。また、これらの収入により、与信スコアがアップすることで、即日払いの手数料を低くする事が期待できます。
一方で、ランサーズを除いたクラウドワークスなどクラウドソーシングサービスのお仕事そのものに対する即日払いの利用は対応していません。
ただ唯一ランサーズだけは、2020年11月よりフリーナンスと提携しており即日払いが利用できます。
個人相手の仕事だとフリーナンスは利用できない
フリーナンス口座はマネーロンダリング防止の観点から法人からの振込のみ対応しています。
その関係から個人及び個人事業主がクライアントとなる仕事の報酬をフリーナンスで受け取ることは基本できません。
そのため、即日払いも個人相手では利用を拒否されます。
即日払いは債権を買取る訳ですから、資本金や業績など支払い能力等を審査する上で必要な情報を入手しやすい法人格が求められるのは当然でしょう。
フリーナンスを使って感じたデメリット以上のメリット
フリーナンスには上記のようなデメリットもありますが、それ以上に利用するメリットが大きいと感じています。
- 無料で補償まで付与される
- 即日払いが利用できる
- 屋号付きの銀行口座番号を持てる
- クライアントからの支払いをカード決済で受け取る事ができる
- フリーナンスの所得保障保険はフリーランス協会の保険よりも割安
特に大きなメリットがフリーナンスは基本無料で利用できる上に、必要最低限の補償も無料で付与される点です。
これだけでフリーナンスに登録するメリット大です。
即日払いもフリーナンスを利用するメリットではありますが、専用の銀行口座番号を持てるのもメリットです。
支払い先として自分が普段使っている銀行口座をクライアントに知られたくないケースに活躍します。
また、個人事業主開業届を出していれば屋号付きの口座にもできます。
屋号付きの銀行口座を開設できるところは限られるので、これは便利です。
また、会社員と違って保険の面で苦労するのがフリーランスです。
万が一病気や怪我などで長期間仕事ができない時の所得補償は重要です。
フリーランス協会でも所得補償保険は用意されていますが、フリーナンスの所得保障の方が団体割引率が高くお得です。