GMOからクラウド型の検索順位チェックツール「GMO順位チェッカー」がリリースされました。
クラウド型の検索順位チェックツールとしてはNobilista(ノビリスタ)や順一くんがありますが、それらと比べて1キーワードあたりのコストが低いのが大きなメリットです。
しかしGMO順位チェッカーの使用には非常に大きなデメリットがあります。
そのデメリットについて第三者の評判や口コミ情報も交えて解説していきます。
GMO順位チェッカーはデメリットが大きすぎる
キーワードや順位情報などが二次利用され外部へ漏れるリスクが高い
GMO順位チェッカーの利用規約を確認すると、GMO順位チェッカーにより得られたデータをGMO社が二次利用することが明記されています。
利用規約を確認したところ、GMO社はGMO順位チェッカー利用者の登録ウェブサイトに係るアクセス解析データ、分析データ及び順位計測データを収集し、保存することをツール利用者は許諾すると明記されています。
即ち、GMO順位チェッカーを使うと私達個人ブログで集客している検索キーワードやコンテンツURLがGMO社に収集されます。
そして利用規約では収集したデータを二次利用することをGMO順位チェッカー利用者は許諾するとなっています。
利用規約で歌っている二次利用とは、GMO社がGMO順位チェッカーで得られた検索キーワードやコンテンツURL情報を使って以下の活動を行うことを指しています。
- マーケティング及び市場調査
- サービスの企画、新規開発
- 営業、販売促進活動
見ていただければわかるように、個人ブロガーやウェブサービスで検索上位のキーワードやコンテンツ情報を第三者にマーケティング情報として売ったり、またはGMO自身が需要のある検索キーワードでコンテンツを作ることが可能な利用規約になっています。
GMOが収集した個人ブロガーのアクセス情報を、他の個人ブロガーや法人企業へと売り渡されたら、競合が増えて収益が減ってしまいます。
おそらくGMO順位チェッカーで得られたデータの一部は、ahrefsやSemrush、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)といったSEOツール会社へと売られることになります。
これらのSEOツールは、そういったデータプロバイダーからデータを購入することで、競合分析情報を提供しているからです。
被リンク情報は独自のクローラーで収集できますが、競合のアクセス数や検索キーワードの情報を得るにはデータを購入する必要があります。
データの二次利用を拒否できるように改善されたが、基本は二次利用される状態のまま
GMO順位チェッカーがリリースされた当初は、上記で解説した通り、データの二次利用を防ぐ方法はまったくありませんでした。
その後、利用規約としては大きな変化はありませんが、データの二次利用がされないようにデータ提供の拒否が可能となり、この点に関しては改善されました。
具体的には、下記GMOのサイトからデータの2次利用について除外申請を行う形となります。
ただ、GMO順位チェッカーを利用するとデフォルトは、データを外部等に流出させてしまう設定になっているので、基本的には使うのは止めておいたほうが良いです。
GMO順位チェッカーに関する評判はどうなっているか
GMO順位チェッカーの評判はどうでしょうか?
実際に利用してみた感想は気になりますよね?
悪い評判
スマホからチェックが出来ないが、アップデートで改善
- クラウド型なのに、スマホから順位を確認できない
- 肝心の検索順位を正しく記録できていないケースがある
GMO順位チェッカーは当初スマホからのチェックは対応していませんでしたが、2022年11月8日のアップデートで改善されています。
スニペットが順位に反映されないも、アップデートで改善
昨今グーグルの検索結果ではリッチスニペット、強調スニペットと呼ばれる検索キーワードに対して検索結果画面に答えが表示されるケースもあります。これは実質検索順位でいうと1位なんですがGMO順位チェッカーはスニペットを正しく認識できていないようです。
この問題も現在はアップデートで改善されています。
良い評判
一方で良い評価もありました。
それが検索順位チェッカーとして最も有名なGRCに比べて早いとか順位変動が見やすいという点です。
GRCは自分のPC上で処理を行うので、検索順位チェックを開始してから処理が完了するまで時間がかかります。
それに対してクラウド型のツールは、サーバー上で決まった時間にチェックを行うので、利用者側としては早く感じる訳です。
また、クラウドなのでPCを起動し忘れたりした日も継続して順位計測されます。
- クラウド型なのでMacでも使える
- ノビリスタに比べて同じ月額980円で10倍の1000キーワードを追跡できる
- 順位変動がビジュアルで見やすい
- 年間契約なら2ヶ月分お得になる
- 機能制限された無料プランがある
- 検索キーワードや流入URLが外部に流出する致命的な欠陥がある*面倒な手続きをすればデータの二次利用を拒否できる
- ノビリスタのようにキーワードの検索数は分からない
同じクラウド型のNobilista(ノビリスタ)の利用規約も確認した結果
クラウド型の検索順位チェッカーとしてはNobilista(ノビリスタ)もあります。
Nobilistaの利用規約を見てみると、GMO順位チェッカー同様に検索キーワードやURL等の情報はクラウドで保存されることが明記されています。
これはクラウド型のツールである以上仕方ありません。
一方で検索キーワードやURLの情報に関して著作権は私達ユーザにあることを利用規約で明記しています。
また、二次利用はせずNobilistaのサービスを提供する上でのみ検索キーワードやURL等の情報を利用すると書かれている点は安心できます。
利用規約全体を見てもユーザの権利を尊重するような記載内容となっており、Nobilistaのユーザー重視の姿勢が見て取れます。
GMO順位チェッカーがノビリスタなど他のツールよりもコスパが良い理由
GMO順位チェッカーは、ノビリスタなど他のクラウドSEO順位チェッカーよりもコスパが良いですが、これは、前述したデータの2二次利用(外部へのデータ売却など)が行われるためだと考えるのが妥当です。
データを外部に売却したりすることで利益を上げることができるため、より低価格でユーザーの検索キーワードや流入URLを取得することで、より多くのデータを外部に売ることが可能となります。
このようなことから私は絶対にGMO順位チェッカーは自分のためには使いたくありません。