人気WordPressテーマのアフィンガー(AFFINGER5,AFFINGER6)とSWELLについて、ページ速度を比較しました。
今回の速度比較は出来るだけ同一条件とするため下記条件で実施しています。
テーマの速度を比較した条件
- Google AdSenseの広告表示設定はなし
- レンタルサーバはカラフルボックスを使用
- キャッシュはLiteSpeed Cacheを使用
- 他のキャッシュ系プラグインは使用しない
- 高速化対応で使われる「Async JavaScript」「Autoptimize」プラグインは未使用
- カスタマイザー設定はテーマインストール初期状態
- 記事内にテーマ独自の装飾は無し
- 次世代画像フォーマットのWebPは未適用
- 測定結果はn3平均を採用
- テーマ切り替え後は、キャッシュを全て削除し、設定も全てリセット
- 比較はPageSpeed Insightsのラボデータを使用 ※ラボデータは直接SEOに関係しない
【結論】アフィンガーとSWELLは速度面では差が無い
トップページと個別記事それぞれでテーマの速度を比較しました。
結果としてアフィンガー5とβ版のアフィンガー6、そしてSWELLでは測定のばらつきも考慮すると、有意な差は無いという結論になりました。
平均値としてはモバイル環境で少し差がある結果は出ています。
- トップページでは、アフィンガー5<SWELL<アフィンガー6という順で3ポイントの差が確認された
- 個別記事ではアフィンガー6がSWELLとアフィンガー5に比べてスコアが良い傾向が確認された
WordPressテーマの速度検証は、その前提条件によって大きく異なります。
今回は、出来るだけ同一条件とするため同じブログ、同じ記事でテーマを切り替えて検証を実施しました。
例えば、アフィンガーもSWELLもそれぞれ高速化に寄与する機能がありますが、今回はそれらを全てオフにしています。
高速化の機能を利用すると、一部機能が使えない制約がありますし、機能障害を起こすリスクも高くなるためです。
そのため、テーマの初期設定状態で検証を実施しました。
今回の結果から、ブログの速度面だけでいえばアフィンガーとSWELLは同等なので、個人的にはデザイン重視ならばSWELLが良いですし、アフィリエイトの収益向上機能重視や特化サイトの制作ならばカスタマイズ性に優れたアフィンガーを利用するのが良いかと思います。
トップページの速度比較結果
トップページは、テーマによってデザインの違いが出るため比較対象としては適していませんが、ブログを代表する顔でもあるため、参考までに各テーマを適用したときの速度を比較しました。
AFFINGER5
AFFINGER5を有効にした状態で、トップページの速度評価を実施しました。
結果は、モバイルスコアが80で、パソコンスコアが98でした。
SWELL
SWELLを有効化した状態で、トップページの速度評価した結果を見てみましょう。
結果は、モバイルが83でパソコンが97でした。
SWELLは初期状態で、トップページに記事のスライドアニメーションや、ヘッダー画像のアニメーションデザインがあって、何もいじらなくても見栄えが良いデザインとなります。
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それでも、速度面ではAFFINGERと比較してそれほど違いは出ませんでした。
AFFINGER6
β版のAFFINGER6を有効にした状態で、トップページの速度評価を実施しました。
結果は、モバイルが86でパソコンが99でした。
後述する個別記事でも同様の傾向がありましたが、アフィンガー6はアフィンガー5に比べてモバイル環境で若干の速度スコア向上が見られました。
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個別記事で速度比較
トップページは、テーマによってデザインの違いがあるので比較対象としては適していません。
また、GoogleのSEO対策という観点でも個別記事での速度やCore Web Vital評価のほうが重要です。
SWELL
個別記事でテーマにSWELLを使った時のPageSpeed Insightsで測定したスコアを確認してみましょう。
パソコン環境でのスコアは98で、モバイル環境では80でした。
AFFINGER5
次にAFFINGER5について同じ記事で測定を実施しました。
AFFINGER5を適用した状態で、PageSpeed Insightsの速度スコアはパソコン環境で99、モバイル環境で79ということで、SWELLとほぼ変わらずでした。
AFFINGER6
最後に現在β版のAFFINGER6についても検証してみました。
パソコン環境での速度スコアは他の2つと変わりませんが、モバイル環境でのスコアについてはn3平均で87とSWELLや旧バージョンのアフィンガー5よりも高速という結果になりました。
ただ、モバイル環境での測定はバラつきが大きくて、70台後半から最高で94を行ったり来たりという状況でした。
90台のスコアが安定して出るようならアフィンガー6を選ぶ要因となりそうです。