また大手企業で自社に不都合な情報を検索結果に表示されないようnoindexによる隠蔽工作が行われました。
過去何度も繰り返されてきた行為ですが、未だに無くならないのはそういった施策をコンサルするところがあるからでしょう。
noindexで検索結果への表示を拒否して隠蔽工作されたプレスリリースとは
今回noindexで検索に情報が掲載されないように隠蔽工作したのは、大手製薬会社の大幸薬品です。
大幸薬品は、クレベリンで謳っていた効果について消費者庁から効果が認められないとして景品表示法違反として指摘されていたのはご存知の方も多いかと思います。
これまで消費者庁と争っていた訳ですが、結局謳っていた効果を示すことが出来ず、違反を認める形となりました。
さて、ここからが本記事の本題です。
大型連休の最中に大幸薬品は、景品表示法違反を認めるプレスリリースを自社のHPに掲載したのですが、なんと各種検索エンジンにプレスリリースの情報が掲載されないように隠蔽工作が取られていました。
隠蔽工作の内容ですが、これまで何度も繰り返されてきたnoindexタグの設置です。
これは検索エンジンへのインデックスを拒否する設定になります。
因みに、大幸薬品の他のプレスリリース(PDF形式以外)を確認してみましたが、noindexの設定はされていません。
この景品表示法違反のプレスリリースだけ意図的にnoindexタグを設置し、検索結果に表示されないよう隠蔽工作したのは明らかです。
noindex以外にも隠蔽工作を実施
noindexタグによって違反を犯した事実のプレスリリースを隠蔽しようとしている大幸薬品ですが、他にも隠蔽工作を実施しています。
それは、この問題のプレスリリースだけURL構造(ウェブページのアドレス)を変えている点です。
大幸薬品のプレスリリースは通常、「https://www.seirogan.co.jp/press/info/」配下にページが作成されます。
しかし、今回の問題となっているケースでは「https://www.seirogan.co.jp/info-corporate/」配下にページが作成されています。
因みに、「https://www.seirogan.co.jp/info-corporate/」配下に今回問題となったプレスリリース以外のコンテンツがあるかsiteコマンドで確認してみましたが、検索エンジンのデータベースに登録されているプレスリリースは確認できませんでした。恐らく他にコンテンツがあっても、今回同様noindex設定しているの検索エンジンのデータベースに登録されていないのだと考えられます。
一方で、通常のプレスリリースで使われている「https://www.seirogan.co.jp/press/info/」に関しては、年代毎にGoogle検索のデータベースに登録されていることが確認できます。このことからも、今回のプレスリリースを隠蔽しようとしている事が窺い知ることができます。
今回の大幸薬品が取った対応(noindex及び連休初日のプレスリリース)は、会社の信用を著しく毀損する行為であり、消費者を裏切る行為です。
今後同様の対応を取る企業が出ないことを切に願います。