Web担当者ForumはよくSEOに関するまとめ記事が掲載されていて、昔からよく読む機会がありお世話になっています。
そんなWeb担の記事を見ていたら、2019年1月21日に投稿された記事に驚きの記事がありました。
それがこちらです。
隠され続けてきた自社サイトへの検索キーワードが見えるようになりました。~Google Search Consoleの話~ | Web担当者Forum
うん?
隠され続けてきた検索キーワードが見えるようになった??
もう何年も前からGoogleのサーチコンソール(サチコとも呼ばれます)で検索キーワードは解析できる状態でしたが、何か新しい機能の紹介かな?
と思って記事を読んでみました。
内容ひどすぎワロタ
ところが、該当の記事を読んでみても特に新しい内容はなく、新しいサーチコンソールによってやっと検索キーワードが見れるようになったと紹介しているのです。
自分のサイトに何の検索キーワードで流入してきたかはとても興味があり、多くの人が知りたい情報ですよね。噂では、この情報開示をGoogleは有料化するのではないかという話も出ていました。しかしこの度、Google Search Consoleの新版の画面で確認できるようになりましたので、ご紹介いたします。
いやいや、少なくともGoogle Analyticsで検索キーワードの確認が困難になった2013年末時点においても、当時のウェブマスターツールの検索クエリ機能で自分のサイトにどんな検索キーワードで訪問しているの調べる事出来たよ!
新しくなったサーチコンソールの特徴はそんな事ではない!
もしかして僕は5年以上前の記事を読んでるのか?
そう思い記事の公開日時(若しくは更新日時)を確認してみました。
投稿日日時は2019年1月21日でした・・
どんな人が書いたのか?
一体どんな人がこんな時代遅れの記事を書いたか?
ウェブサイトやブログを作った事が無い人かな?
そう思って記事を書いた人を確認してみると、記事を書いたのは吉政創成株式会社の代表取締役である吉政忠志さんという方でした。
プロフィール紹介欄では、20年近いマーケティング歴があると書かれています・・
ウェブマーケティングはこの10年したことが無いのでしょうか・・
not provideの歴史を振り返る
ここまで紹介してきたWeb担に投稿された衝撃的な記事を見た所で、そういえば昔はどうだったけかなと思いました。
Google Analyticsで(not provided)が出るのは今や当たり前ですが、これが表示されるようになった時は、いったいどうやって検索キーワードを把握すれば良いんだ!?と思ったものです。
Google Analyticsの検索キーワード欄で「not provided」が増えたのは、Google検索がhttps化して通信を暗号化したことによります。
それまでは、Google Analyticsで自サイトに訪問してくれた人がどんなキーワードで訪れたのか当日分含め分かったのです。
それが2013年の9月頃からは全てのGoogle検索がSSL化通信になったことで、検索キーワードが見れなくなりました。
Google検索のSSL化が始まった当初は、まだYahoo検索の方がSSL化されていなかったので、Yahoo検索からのキーワードはアナリティクスで分かりました。
そのため、Yahoo検索から取得できた検索キーワードからGoogle検索でも同様のワードで訪問してくれているのだろうと推測したものです。
サーチコンソール(旧ウェブマスターツール)の歴史
Google Analyticsで検索キーワードが見れなくなったことで、大活躍するようになったのが旧ウェブマスターツールです。
今はGoogle Search Console(通称サチコ)と呼ばれるサービスです。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
ウェブマスターツールでは、Google Analyticsで検索キーワードが見れなくなる前から検索クエリという機能で、自分が管理するサイトに訪れた人がどんな検索キーワードでアクセスしてくれたのか分かるようになっていましたが、データの正確性や、当日の検索キーワードも見れることからアナリティクスで検索キーワードを見る人が多かったのです。
因みに検索クエリ機能は、現在のサチコでは検索パフォーマンスという機能に該当します。
ブログの検索順位を向上させる上で欠かせないツールなので、まだ使っていない人がいたら、利用してみましょう。