ラッコキーワードは2022年1月から一部ユーザに先行リリースしていた有料機能を2022年2月16日に一般公開しました。
今回の機能アップデートで各サジェストキーワードの検索数、俗に検索ボリュームも分かるようになりました。
それ以外にもサジェストプラスといって、youtubeや画像検索など複数のサービスにおけるキーワードを取得できるようにアップデートされています。
今回はラッコキーワードの有料版を実際に使ってみましたので、Googleキーワードプランナーなど他のSEOツールと比較しつつメリットとデメリット含めレビューしていきます。
検索ボリューム数やCPCなどの数値はGoogleから取得
ラッコキーワードの各サジェストキーワードに対して表示される検索ボリューム数やCPCは、Googleから取得しています。
厳密にいうと、Google広告のAPIを使って取得しているので、Googleキーワードプランナーで得られるデータに近い値となっています。
これはUbersuggest(ウーバーサジェスト)やKeyword sufferと同じ仕組みです。
Googleキーワードプランナーで得られるデータと同じではなく、近いといっている理由については後述します。
Googleキーワードプランナーと検索ボリューム数が異なるケース
Ubersuggestの時にも解説しましたが、Google広告のAPIで取得されるデータは、Google検索における検索ボリューム数となります。
うん?何いってんの?と感じる方もいるかもしれませんが、キーワードプランナーで見れる検索ボリューム数は、Google検索だけでなく、Googleの検索エンジンを使っているYahooなどのパートナーにおける検索数も取得できます。
Google広告のAPIを介して取得される検索数のデータは、特に指定が無ければGoogle本家の検索数データとなっています。
そのため、Yahooを含めた検索ボリュームとは数値に乖離が発生するわけです。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)との比較
Ubersuggest(ウーバーサジェスト) は、本来キーワード選定だけでなく競合サイトの分析まで行える総合SEOツールですが、Chromeの拡張機能を利用すると、キーワードの検索ボリュームを知ることができます。
Chromeの拡張機能は無料で利用できるので、これと比較することで、ラッコキーワードへの課金が有用かを判断することになります。
下は、アフィリエイトというキーワードについてラッコキーワードで関連キーワードを取得し、月間の平均検索ボリュームを取得した状態になります。
これに対して、 Ubersuggestの拡張機能で検索ボリュームを取得した状態が下になります。
「アフィリエイト やり方」という2語のキーワードでは、ラッコキーワードもUbersuggestの拡張機能どちらも検索ボリューム数が1万8100回と同じ数値になっていることが確認できます。
CPCもラッコキーワード側では2.4ドルでUbersuggestの拡張機能側だと261円となっていて、為替レートを加味するとほぼ同じ値です。
このように、ラッコキーワードとUbersuggestの拡張機能で取得できる検索ボリューム数のデータは基本的に同じです。
GoogleのAPIを使って取得しているので、同じになるのは当然なんですけどね。
ここで重要なのがUbersuggestの拡張機能は無料で利用できるという点です。
ラッコキーワードで、検索ボリュームのデータを取得するためには、月々990円の課金が必要となります。
ただ、 Ubersuggestの拡張機能で取得できるキーワード数は1回あたり10個で、さらに追加のキーワードを確認したい場合は、 Ubersuggestのサイトへアクセスして確認する必要があります。
そして、 Ubersuggestのサイトでキーワードを無料で調査できるのは1日3回までとなっています。
ラッコキーワードを使うと、1回の検索で1000個とか、2000個といったように膨大なキーワードの取得と、それに対する検索ボリューム数の確認が一度で可能となるので、作業性が段違いです。
また、ラッコキーワードの有料機能であるサジェストプラスを使うと、1つのキーワードに対して、GoogleだけでなくbingやYouTube、Amazonや楽天といったECサイトで使われているキーワードも取得できます。
そして、それらのキーワードを1語から2語、3語で分けて確認することができます。
検索上位を比較的取得しやすいのは3語になります。
検索ワードが複数になるので、それだけ検索意図が明確になり、それに答える記事も明確になりやすく、競合も少なくなります。
他のツールだと、3語のワードを探すのが面倒ですが、ラッコキーワードならボタン1つで抽出できるので、これも重宝しています。
ラッコキーワードの有料版を使って感じたメリットとデメリット
デメリットは回数制限
実際にラッコキーワードの有料版(ライトプラン)を利用して感じたデメリットは、有料版でも検索ボリュームの取得に回数制限があることです。
回数制限はプランによって異なりますが、一番安いライトプランだと月に60回までとなっています。これは500キーワードの検索ボリュームを取得すると1回分を消費する仕組みとなっているので、3万キーワードの検索ボリュームを毎月取得できる計算となりますが、関連キーワードを含めた数字なので、実際に使ってみると足りない場合があります。
スタンダードプランにすると、月200回までの制限に緩和されますが、、月々2475円かかります。
尚、スタンダードプランを利用する場合、年払いだと2ヶ月分の4950円割引となります。
尚、一度取得した検索ボリュームは、直近1ヶ月以内であれば再度検索することなく取得できるので回数は消費しません。
メリットは時短と他人が見つけられないキーワードを取得できる点
ラッコキーワードの有料版を実際に使ってみて感じた大きなメリットは以下の2点です。
- 大量のキーワードに対して一括で検索ボリュームを取得できて、時短できる
- Google以外のbingやYouTube、画像検索の検索キーワードも取得できて、幅広いニーズを把握できる
これまでもラッコキーワードを使っていたのですが、その時はラッコキーワードで取得したキーワードを、Googleのキーワードプランナーに貼り付けて検索ボリュームを取得していました。
私の場合、最近はGoogle広告に出稿していないのでキーワードプランナーだと、詳細な検索ボリューム数を確認することが出来なかったのですが、これがラッコキーワードの有料版だとキーワードプランナーと行き来せず大量のキーワードについて、検索ボリュームを詳細に確認できるので、ものすごい時短となります。
もう1つが、Google以外のbingやYouTube、そして画像検索で使われているキーワードも取得できる点があります。
YouTubeに関しては、飽和しているYouTube市場において、他の人が参加していないけどニーズがある分野を知ることができます。