WordPressを使ってブログを作成する際に必要なのがデータベース(通称DB)です。
一昔前はOracleやMicrosoftが独占していた市場ですが、今はMySQLなどオープンソースのデータベースソフトが普及していて、WordPressでもMySQLの利用が多い印象があります。
WordPressは、データベースに格納されたインデックス情報を取得し、動的にhtmlを生成してウェブサイトを表示させるのが特徴です。
今回は、個人でWordPressを使ってブログを作る際によく利用されるレンタルサーバ5つを、データベースの容量制限の観点で比較します。
結論としては、個人レベルのブログであれば大量に画像を使っているサイトであってもデータベースの容量については気にかける必要はありません。
それでは、その理由と根拠について解説していきましょう。
主要レンタルサーバ各社のデータベース容量を比較
下記にWordPressでよく利用されるレンタルサーバ5つのデータベース容量とデータベース作成数の制限について表にまとめました。
レンタルサーバ名 | 1個あたりのデータベース容量 | データベース作成可能数 |
ConoHa WING | 4.5GB | 無制限 |
エックスサーバー | 2GB | 無制限 |
ロリポップ | SSDサイズの範囲内で容量制限なし | プランによって異なる |
カラフルボックス | SSDサイズの範囲内で容量制限なし | 無制限 |
mixhost | SSDサイズの範囲内で容量制限なし | 無制限 |
WordPressは、ブログ1個に対してデータベースが1個必要です。
ただ、ロリポップを除くレンタルサーバは、どのプランでもデータベースの作成数に制限はありません。
次に1個のデータベースに保存できる容量については、エックスサーバーとConoHa WING(コノハウィング)は1個あたりの容量制限があります。
mixhostやカラフルボックスは、データベース毎の容量制限は設けられていません。
エックスサーバーは、一番安いX10プランで200GBのディスク容量があり、ConoHa WINGだと一番安いベーシックプランでもディスク容量が250GBもありますが、データベースの容量については、別途制限があるということになります。
データベース1個あたりの容量制限が2GBと聞いて、画像を大量に使っているブログだと容量が足りないのでは?と思うかもしれませんが、これについてはまったく心配する必要はありません。
ブログでデータベース容量を気にする必要が無い理由
個人レベルのWordPressブログでは、データベース容量は気にする必要はありません。
なぜかというと、容量を消費する画像ファイルそのものはデータベースに格納されないからです。
これはSEをやっている方やプログラミング知識があるなどウェブに少しでも精通していれば常識です。
ただ、そういった知識を持ち合わせていないブログ初心者の方だとデータベースに画像ファイルも保存されると思ってしまうかもしれません。
コノハはデータベース2Gだったはず。1000記事書いて写真上げまくったらすぐ使えなくなると思います。
ミックスホストはデータベースをサイト規模に合わせてアップグレードできるので、少額からスタートできるのがメリットです。 https://t.co/vEB8QdlQgK
— hide/18年連続ブログ収入継続中 (@code369net) September 4, 2020
データベースに保存されるデータを理解しよう
データベースには、メタデータと呼ばれるテキストデータが保存されます。
具体的には以下のようなデータがデータベースに保存され、これらがWordPressのphpのプログラムから呼び出されて動的にhtmlが生成されて、最終的にブラウザに表示されます。
- 記事タイトル
- ディスクリプション
- 記事本文
- url(パーマリンク)
- 記事公開日時
- 画像ファイル名
- 画像ファイルの保存先フォルダまでのパス
- 画像の更新日時
- WordPressのユーザー名、パスワード
データベースについてや、WordPressにおけるデータベースの役割なんかは、下記mixhostの公式コラムで分かりやすく解説されています。
mixhost公式コラム|WordPressに必要なデータベース!どんな役割で使用している?
データベース容量を確認してみる
WordPressブログにおいてデータベースの容量をどれだけ使っているかは、レンタルサーバの管理画面やプラグインで簡単に確認することができます。
私が運営している記事数が約260、画像ファイル数が約6000ある別のWordPressブログでデータベースの消費容量をConoHa WINGの管理画面で確認すると僅か154MBです。
また、WordPressのデータベースに関するAdvanced Database Cleanerというプラグインを使っても簡単に確認できます。
確認方法は、Advanced Database Cleanerをインストールして、有効化したあと「WB DB Cleaner」をメニュー一覧から開きます。
次に、「Overview & settings」のタブを開くとDatabase sizeという欄があります。ここでデータベースの使用データ容量を見ることができます。
これに対して、WordPress本体のプログラムやWordPressのテーマファイル、プラグイン、そして各種画像ファイルが保存されているのがレンタルサーバのSSDディスクです。
そのため、画像データが多いとSSDのディスク容量はある程度消費します。
先程例として挙げたデータベース容量で約78MB使っているブログは、7.42GBのディスク容量を使用しています。
このように、データベースで使う容量と、画像やWordPress関連のプログラムやプラグインで消費するデータ容量は別管理であるため、ConoHa WING(コノハウィング)やエックスサーバー のように1つのデータベースあたり2GBの容量制限があっても99%問題となりません。