ConoHaWING(コノハウィング)で約18時間にも及ぶ長時間の障害が発生しました。
この障害により、一部ユーザのブログが長時間閲覧できない状態になっていたほか、WordPressの管理画面にアクセス出来ない状態となっていました。
障害の内容とブロガーへの影響
今回発生した障害は、ConoHaWINGを利用している一部のユーザにだけ影響が出ています。
具体的には、収容ホストが「www51.conoha.ne.jp」となっている利用者に影響が出ています。
ConoHaWINGのような共有レンタルサーバは、一つのサーバに仮想化技術でサーバを構築するので、この「www51.conoha.ne.jp」サーバには複数ユーザのWordPress環境が構築されています。
なお、このサーバにどれだけのユーザが収納されているかは不明です。
自分のサーバが対象となっているかどうかは、ConoHaWINGにログインすればわかります。
残念ながら障害に巻き込まれているユーザだと、ConoHaWINGの管理画面が表示されません。
また、自分のブログにアクセスしても表示されません。
障害に巻き込まれていない人でご自身の収納サーバを確認したい場合は、ConoHaWINGの管理画面メニューで下記順序でサーバー情報を開くとわかります。
- サーバー管理
- 契約情報
- サーバー情報
障害発生状況を一部ユーザしか知らせない情報公開姿勢がダメすぎる
今回発生しているConoHaWINGのサーバートラブルですが、トラブルに巻き込まれているユーザ以外に対して情報は公開されていません。
これも情報公開としてはダメダメですが、更にダメなのがConoHaWINGは、サーバーの障害情報を契約者以外には一切公開していない点です。
そのため、ConoHaWINGの利用を検討している人は、あたかもConoHaWINGは一切障害が起きていない安定したサーバだと誤解してしまいます。
それに対して、一般的で良心的なレンタルサーバは、契約を検討している人に対してもサーバーの障害情報を公開しています。
例えば、老舗で安定性が評判のエックスサーバは、ログインしていない状態でも最新の障害情報を確認できます。
また、ConoHaWINGと比較検討されるmixhostも契約していないユーザに対して障害状況を公開しています。
ConoHaWINGを利用していて、以前SSLに関する障害に巻き込まれたのですが、その時は該当ユーザであっても管理画面内の障害ページに何も情報はアップされませんでした。
ConoHaWINGのサービス自体は非常に使いやすいだけに、情報公開の姿勢が悪すぎるのが残念でなりません。
稼働率が98%を下回ったので障害による補償を申請しよう
ConoHaWINGは、SLAを設けていて、サーバ障害によって一定の稼働率を下回ると、利用料金が実質減額されます。
具体的には、毎月1日から末日までのサーバー稼働率が99.99%を下回った場合、該当サーバーの月額利用料金額の以下の割合に相当する金額を、サービス利用権として付与されます。
稼働率 | 月額利用料金に対するサービス利用権付与率 |
---|---|
99.99%未満 99.9%以上 | 10% |
99.9%未満 | 30% |
今回の障害だと、サーバの稼働率は98%を下回るので、月額利用料金の30%分がサービス利用権として付与されることになるはずです。
サービス利用権の付与は、下記リンク先からの申請に基づいて行われるので、今回障害にあった方は申請を忘れないようにしましょう。
データのバックアップに関するアドバイスとサーバの載せ替え対応
今回ConoHaWINGで障害が発生してTwitterを見ていたところ、色々と心配になるコメントが見受けられました。
何が心配かというと、最近はWordPressがかんたんに利用出来るようになったためか、サーバ関係の知識なく利用する方が多くなっていて、障害に対する準備が出来ておらず、データを失うリスクを抱えているという点です。
今回の障害はWebサーバの障害で、WordPressのデータが失われるリスクは低かった訳ですが、これがデータベースサーバの障害だと話が違ってきます。
もしデータベースサーバに障害が起きた場合は、これまで積み重ねてきたデータが一瞬で吹き飛んでしまいます。
これに対して常日頃バックアップを取ることがWordPressを利用する上で常識ですが、これが出来ていない人も多いのではないでしょうか?
WordPressならプラグインを使うことで簡単にバックアップを定期的に取れますが、高速化やSEOに関するプラグインばかりに注目してしまって、バックアップについては疎かになっていないでしょうか?
よくわからないんですが、「バックアップ取ってるサーバーもやられてたら終わるなー」みたいなことを夫が言ってますわー😭
マジできつい😭
— hoshimimi@自由人 (@hoshimimi_blog) December 29, 2020
また、バックアップデータもメール等でサーバ以外に送信できるプラグインも多くあるので、そういった物を活用するようにしましょう。
WordPressの経験が長い人や、サーバ関係の知識がある人は、バックアップデータを使ってすぐに別サーバに乗り換えることで、ブログからの売上を逃さないように対処しています。
メインサイトの仮復旧完了。一部データが抜けてるけど、conoha wingの復旧完了を待つよりはまだましか。
次は伝統色やな。— koka@ビール大好き (@koka_affi) December 29, 2020
サーバ会社は、障害が発生しても利用料金以外については補償してくれません。
障害ゼロのサーバは無いので、自己防衛するしかありません。
もしそういった自己防衛が出来ない場合は、はてなブログのようなブログサービスを利用するようにしましょう。